2024年度の環境省調査で、調査対象である吹付アスベストなどの除去工事の内、3件で外部漏洩が明らかになった。外部漏洩があったのは石川県能登半島地震の被災地における解体工事に伴う石綿除去現場である。

1件目は前室と作業場内を区切るビニールシートのカーテンが0.1mm未満とみられ気密性が低く、負圧の度合いが弱かった。また負圧機のビニルダクトの曲がり部分が折れ曲がっており、廃棄風量に悪影響を及ぼしていた。測定の結果、前室付近での総繊維数濃度は34本/Lであった。

2件目は天井面を除去する際に壁養生が脱落してしまい、その時点の差圧系は「0パスカル」となっており漏えいが認められた。またビニルダクトが折れ曲がっていて排気を阻害し風量が弱く、前室付近での総繊維数濃度は5本/Lであった。

3件目も排気のビニルダクトが折れ曲がっており排気口の風量を阻害し、排気口付近での総繊維数濃度は2本/Lであった。

3件とも負圧や養生の管理が適切にできていないという基礎的な現場管理の不備が原因であり、また環境省調査の測定は同意した業者にあらかじめ日時を通告して行うため、十分な準備が可能なうえで行われた測定であるため、施工業者の技術力の低さを感じざるを得ないという環境省の見解である。

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