石綿は、人間の髪の毛の直径よりも非常に細く、肉眼では見ることのできない極めて細い繊維からなっている物質です。そのため、飛散すると空中に浮遊しやすく、吸入されて人の肺へ沈着しやすい特徴があります。

吸い込んだ石綿の一部は異物として痰のなかに混ざり体外へ排出されます。しかし石綿繊維は丈夫で変化しにくい性質のため、肺の組織内に長く滞在することになります。また石綿繊維は細くて長いものほど体外へ排除されにくく、有毒性が高いものになります。この体内に滞留した石綿が要因となって肺がんや中脾腫を引き起こします。

石綿を吸い込んだ量と中脾腫や肺がんなどの発病との間には相関関係が認められていますが、どの程度の石綿をどのくらいの期間吸い込めば、発病するかということは明らかになってはいません。

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