石綿に暴露される機会は職業性のものが最も多いとされています。直接的な暴露として、石綿鉱山、石綿製品製造工場、断熱作業などで直接石綿や石綿を含有する製品を製造・取り扱うことによるばく露です。間接的なものとして、直接石綿を取り扱うことはないが、石綿を取り扱う現場で作業することによって石綿ばく露を受けるものが挙げられ、造船業や車両製造業などの場合に見られます。
また思いがけない石綿ばく露が原因で胸膜中皮腫を発症することがあります。例えば、手術用ゴム手袋を再生利用する際にタルク(滑石)粉を用い、そのタルクに不純物として含有する石綿を吸入したり、外国から輸入された石綿原料の入った麻袋をソファーの裏打ち材に再利用していたために家具製造の際に石綿を吸入するといった例です。
職業ばく露以外には、石綿工場に働く夫の作業衣を洗濯することによって家族が受けるばく露、石綿含有シートを切断することによるDIY作業によるばく露、石綿鉱山及び石綿工場の近隣住民が受けるばく露などがあり、胸膜中皮腫が報告されています。