昨年68歳で亡くなった神戸市灘区のパン職人の遺族がオーブンに使用されている石綿が原因で労災申請を行いました。遺族は、製菓会社・レストラン・ホテルなどで業務用オーブンを使用し、パンやケーキの職人として働いてきたためだと主張しています。

 業務用オーブンの内部や開閉部のパッキンにアスベストが断熱材として使用されており、また耐熱手袋にも石綿が使用され、これらが長年にわたってパン職人の体を蝕んできたものだというわけです。

 かつて使われてきたオーブンが特定できないため、その因果関係を明らかにするのはかなり困難という見方もありますが、1980年代以前に作られた業務用オーブンの大半に断熱材として白石綿が使われていました。 

 キッチン空間に課せられた不燃という問題を解決するのに最適な素材として、長年にわたりいろいろな箇所でアスベストは使われてきました。内装の下地材や仕上げ材にはアスベストが混成されたフレキシブルボード・ケイ酸カルシウム板・不燃化粧板などが使われてきました。

 使用中の住宅でこれらの建材からアスベストが飛散することはあまり考えられませんが、リフォーム工事等で内装を解体撤去する場合には専門業者に依頼し、適切な方法で飛散を防止する必要があります。

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